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2年固定や3年固定は、リスクが高い!

【住宅ローンのしくみ-vol.14】

さて、前回の続きです。住宅ローンの金利についてですが、3回目は、近年、民間金融機関の主流商品となってきている固定金利選択型または固定期間選択型と呼ばれるタイプについて説明しましょう。

このタイプは、もともとベースは変動金利型である民間ローンの当初一定期間の金利を固定し、一定期間経過後は変動金利型に戻るタイプです。一定期間経過後に、再びいずれかの固定期間を選択することもできます。

設定可能な一定期間は金融機関によって異なる場合がありますが、一般的には2年、3年、5年、7年、10年あたりが用意されています(一部の金融機関では、15年、20年といった長期の固定期間を用意しているところもあります)。

金融機関がよく「金利優遇キャンペーン」などを行っていますが、多くのものが、対象はこの固定金利選択型の金利を優遇するタイプです。

しかし、この金利には落とし穴もありますので注意が必要です。
かなり利用されている人が多いようですが、2年固定や3年固定といった短期の固定期間を選択するのは、ハッキリ言って危険です。

たしかに見た目の金利は低いです。
キャンペーンによる優遇もあって、それらの金利は多くの金融機関で年%前後!!

この間、ある金融機関では、2年固定の金利を0.5%(!)にしていました(ずいぶん前に、このエントリーで書きましたが)。

しかし、これらの低い金利は当初の2年とか3年の非常に短期間しか適用されないのです。ましてや、もともとの基準となる2年固定や3年固定の金利は2~2.5%あたりなので、現在のような金利水準が今後とも変わらなくても、2年後か3年後には適用金利が2~2.5%あたりになってしまうということです。

仮に、3000万円を年1%(3年固定)、30年返済で借りていたとすると、
毎月返済額は、当初は96,491円になります(計算式は、こちら)。

そして、3年後に適用金利が2%に変わると、
その後の毎月返済額は、109,468円に上昇してしまうのです。

世の中の金利が3年後、いまよりも上がっていたとしたら、
たとえば年3%に上がっていると、返済額は123,439円です!
はたして現在の家計が維持できるでしょうか。

繰り返し言います。2年固定や3年固定は極力避けるべきです。危険です。

どうしても利用したい人は、それだけリスクがあることを十分に認識してから選ぶべきでしょう。何も考えずに目先の金利の低さにつられて2年固定や3年固定を選ぶのは、キレイな雪景色の冬山に何の準備もせずに登っていくのと同じだと思います。

やはり、現在のような低金利時代は、固定金利選択型を利用する場合、最低でも10年固定あたりの比較的長期間固定されるタイプを選ぶべきでしょう。
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プロフィール

ヒッシーこと菱田雅生

  • Author:ヒッシーこと菱田雅生
  • 1969年東京生まれ。大学卒業後、証券会社、独立系FP会社を経て独立。ライフアセットコンサルティング株式会社代表取締役。現在は、相談業務や原稿執筆、セミナー講師等に従事。ごくたまにTVやラジオへの出演もしている。
    http://www.fpmeister.com
 
 
 
 

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